先輩インタビュー(碓井)

学校での「広く浅いスキル」から、社会人で「確かなゼネラリスト」へ

Z: 今回は、これから新卒として業界を目指す学生の皆さんに、Z-Flagのリアルな仕事環境や成長のプロセスを伝えたくて、現場を一番よく知る碓井君に話を聞きます。碓井君はアルバイト期間も含めると、Z-Flagに入って今年で7年目になりますね。気がつけばかなり長い付き合いになったけれど、入社前(学生時代)と今とを比較して、自分自身のスキルや仕事への向き合い方はどう変わったと感じていますか?

碓井: そうですね、振り返ってみると本当にあっという間の7年でした。学生の皆さんにまず伝えたいのは、私の入社当時、3Dの技術が特別に秀でていたわけでは決してなかった、ということです。学校や個人の制作でMayaを少し触ったり、PhotoshopやAfter EffectsといったAdobe製品を広く浅く触っている程度でした。当時はまだ自分の強みがどこにあるのかも分かっていなくて、「本当にプロとしてやっていけるのだろうか」と不安もありました。

しかし、Z-Flagに入社してからは、先輩たちにサポートしてもらいながら、とにかく実践と実務を重ねてきました。様々な案件に携わる中で、扱えるツールが格段に増えましたし、それぞれのツールの深い使い方や効率的なワークフローが自然と身についていきました。

元々、私は「この工程だけを一生やり続ける」というよりは、特定のジャンルや工程にこだわらず、映像制作のあらゆるプロセスに関わって、多様な仕事を経験したいというゼネラリスト志向が強かったんです。Z-Flagはまさに、学校で学んだ基礎を活かしながら、その望みを100%叶えられる環境でした。

今では、どんな案件が来ても「まずはどう組み立てるか」を論理的に考えられるだけの引き出しができたと感じています。

Z: 確かに、碓井君の対応力や視野の広さは、会社にとっても大きな強みになっていますね。最初は手探りだった部分が、実務を通して確かな「ゼネラリストとしての実力」に昇華されているのは、側で見ていても本当に頼もしい限り。学校で広く浅く学んできたことって、実はゼネラリストとして化けるための最高の土台なんですよね。

映像・CG業界のイメージを覆すワークライフバランス

Z: 次に、これから業界に入る新卒の方が一番心配しているかもしれない「労働環境」について聞かせてください。映像・CG業界全体でも働き方改革が進んでいるけれど、Z-Flagの現場におけるワークライフバランスのリアルなところはどうでしょう?

碓井: 昔のこの業界にありがちだった「ブラックな体質」、つまり徹夜や無限の残業が美徳で当たり前、という環境かではなくなりました。これは会社と私たち社員が一緒になって「どうすればもっと効率よく、健康的に働けるか」を考えて、対話を重ねながら今のクリーンな環境を一緒に作ってきたという背景があるんです。

Z-Flagの大きな強みであり魅力だなと感じるのが、会社の方向性を決めるのはもちろん社長ですが、私たち現場の社員の意見や提案もしっかり仕組みに反映されるという点です。ただ与えられた環境で働くだけでなく、自分たちの手で会社をより良くしていく、一緒に会社を育てていける面白さがあるんですよね。

そうやって組織として無理のないベースの仕組みをみんなで築き上げてきたからこそ、日々の業務でもしっかり予測を立ててルーティンが組めるようになっています。何より、実務を通して経験値が上がってくると、どの作業にどれだけの時間がかかるかの見通しが立つようになります。 会社が作った押し付けのルールではなく、自分たちも関わって作った仕組みだからこそ、基本的には自分の裁量で一日の時間管理ができています。「今日はここまで終わらせて、定時で帰ろう」といったワークライフバランスのコントロールが、自分自身の意思で高い次元でできるようになりました。

平日の夜にしっかり自分のプライベートな時間を確保できるようになったことは、精神的にも肉体的にも本当に大きいです。家でゆっくり過ごしたり、趣味に時間を使ったり、別の勉強をしたりと、生活の安定感が格段に向上しました。体調を崩すことも大幅に減りましたね。

フラットな「優しさ」とプロとしての「メリハリ」

Z: 働き方の自由度が高まる一方で、社内の規律やメンバー同士の雰囲気については、新卒の目線からどう見えると思う?

碓井: Z-Flagのメンバーはそれぞれのスタイルを尊重し合っています。残業の有無や作業の時間帯は、個人の考え方やバイオリズムに依存している部分が大きいです。

ちなみに僕自身は完全に朝型で、午前中の静かな時間帯に一気に集中して業務を片付け、夜はスパッと早めに帰るというスタイルを崩さないようにしています。逆に、夜の方が集中できるからと、遅めの時間まで残って作業を進めるメンバーもいます。会社が一律に縛るのではなく、個人のスタイルとして許容しているのは、これから入る人にとっても働きやすいポイントだと思います。

社内の雰囲気は、一言で言えば「非常にフラットでフレンドリー」です。新しく入ってきた人や若い世代、新卒の方でも、委縮することなくすぐに馴染める空気感があります。昔ながらの職人肌の会社にありがちな、感情的に怒鳴り散らすような怖い先輩は一人もいませんし、理不尽な人間関係でストレスを抱えることがないのは、この会社の大きな財産だと思います。

ただ、それは決してルーズでいいという甘えではありません。Z-Flagの根底には、社員同士の「お互いへのリスペクト」があるんです。それぞれがプロとして相手を尊重しているからこそ、誰かが困っているときはチームとして全力で助け合える。そして同時に、仕事のクオリティや社会人としての規律については、なぁなぁに済ませず、必要な時はお互いの成長のためにしっかり指摘し合える関係性ができています。

単に仲が良いだけではなく、プロフェッショナルとしてお互いを高め合えるメリハリがある。新卒の方にも、ただ優しいだけの環境ではなく、お互いを尊重し、助け合える心地よさをぜひ知ってほしいですね。

Z: 初めて社会に出る新卒の皆さんを温かく迎え入れる優しさは大切にしつつ、お互いをリスペクトしているからこそ生まれるプロとしての責任や規律も大事にしたいよね。

作業風景

クライアントワークの現実と、やりがいの見出し方

Z: 碓井君は元々キャラクター制作などへの興味もあったと思うけれど、学生時代に思い描いていた「やりたいこと」と「現実の仕事」のバランスについてはどう?

碓井: 正直に言えば、自分の「これがやりたい」という特定の希望や好みが、プロの現場で常に100%叶うわけではありません。例えば、キャラクターのモデリングだけをずっとやっていたいと思っても、別の背景やエフェクト、あるいはコンポジットの案件が入ることは普通にあります。

でも、それを「会社が自分のやりたいことを制限している」とはとらえていませんね。Z-Flagのビジネスモデルがクライアントワーク中心である以上、案件のタイミングや需要によって機会が限られるのは当然のことだからです。むしろ、CM、VFX、アニメーションなど、本当に多種多様なジャンルの映像制作に触れられること自体に、今は大きなやりがいと面白さを感じています。

これから業界に入る学生さんの中には、「自分には今、絶対にやりたいことや、胸を張れる得意なことがまだ明確に見つかっていない」と焦っている方もいるかもしれません。でも、全く心配しなくて大丈夫です。Z-Flagのように様々な仕事に触れられる環境なら、仕事をしていく上で必ずそれを見つけることができますから。

実は私自身も、最初は「これだけをやりたい!」という特定の目標がなかったんです。でも、食わず嫌いをせずに何でもやってみる中で、「自分は新しい技術や知識を勉強すること自体が好きで、それが得意なんだ」ということに気づけました。もちろん他にも仕事を通して見つけられた強みは色々ありますが、それが自分にとっての大きな発見でしたね。

一つのことだけをやっていたら気づけなかった技術や表現の広がり、そして自分自身の可能性に、毎日のように出会えます。何でもやってみることで、自分の得意なことが見つかり、幅が広が」というスタンスでいるので、不満に思うことはありませんし、結果としてそれが自分のスキルを高めたくれました。

Z-Flagが誇る「リアルな堅実さ」と、若手が主役になれる環境

Z: まさにそのスタンスこそが、ゼネラリストとして成長する秘訣かも。

さて、今回のメインテーマでもある新卒採用について。世間の多くの制作会社は「クリエイティブな夢を叶えよう!」「情熱を持って世界へ!」といったキラキラした理想を前面に出して募集をかけることが多いよね。でもZ-Flagにおいては過度な理想や情緒的な情熱を売りにするよりも、もっと実力重視で、リアルな成長環境や「地に足のついた堅実さ」をアピールしたいと考えています。

碓井: その採用方針には、大賛成ですね。むしろ、今のZ-Flagの強みを考えると、それが一番学生さんが興味を持ってくれるところかもしれません。

Z-Flagの大きな強みの一つは、本当にクライアントに恵まれていることだと思います。特定の大きな親組織に依存していない独立系のプロダクションでありながら、これまで築いてきた確かな信頼関係のおかげで、常に良質な案件が舞い込んでくる環境があります。

ただ、ここでこれから社会に出る皆さんに伝えたいのは、会社に、ただそこにいれば将来ずっと安心という受け身の姿勢ではなく、自分の将来は自分自身の考えやスキルアップで作っていくものだということです。

Z-Flagは会社の規模が大きすぎないからこそ、会社の成長を初期から間近で見守ることができますし、若い世代や新卒の意見であっても、良い提案なら組織づくりに直接反映されます。つまり、自分自身の成長がそのまま会社の成長に直結していくという、大手企業では絶対に味わえない貴重な経験ができます。

だからこそ、実体のない夢を語るアピールではなく、恵まれた環境の中でしっかり技術を磨き、自らの手で将来の安心を作っていく会社という実利的な堅実さを伝える方が、本気で成長したいと考えてくれる方が募集に応じてくれるのではないかと思います。

求める人材像と、未来の仲間へのメッセージ

Z: 具体的には、どんなマインドを持った学生さんに新しく仲間になってほしいと考えていますか?

碓井: 一言で言えば、自ら進んでスキルアップを目指せる前向きな人です。学校で教えてもらうという受け身の姿勢から一歩踏み出して、もっと色々なツールを触ってみたい、自分の技術の幅を広げたいというポジティブなエネルギーを持った人がいいですね。

具体的には、新しいことに対する好奇心が旺盛で、映像制作の地道な作業にも耐えられる粘り強さがあり、多様なジャンルに興味を持てる人が向いていると思います。技術は後からいくらでも教えられるので、まずはそのワクワクする気持ちを持ってきてほしいです。

それから、これは今後の自分を含めた会社への期待でもあるのですが、組織がこれから10年、20年と続いていって、僕たち若い世代が年齢を重ねてライフステージが変わっていっても、この会社ならずっと安心して働けると思えるような組織にしていけば、さらにモチベーションが上がりますよね。これから入る新卒の皆さんにとっても、一生モノのキャリアを築ける場所にしたいと考えています。

Z: 今日は現場の先輩スタッフの目線から、率直で本当に貴重な意見をたくさん聞かせてくれてありがとうございました。

碓井: はい、ありがとうございます。新しい仲間と一緒に働けるのを楽しみにしています。

目次

タブ